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dr02 The Designers Republic R.I.P
いろいろなデザインサイトでニュースになっていますが、
デザイナーズリパブリックが倒産したそうです…。インタビュー記事(英語)はこちら

中高生時代はレコード買うお金などほとんどないので、
ユニオンに数時間入り浸ってジャケットを脳に念写したり、
雑誌にレイアウトされた30mm角のジャケ写を、
終日よだれ垂らしながら眺めては、気に入ったものを写生したり
切り貼りしたりという奇行を繰り返していました。

↓そんな当時の空手サイコのカセットテープジャケ。
左『Beat Box Collection』(TAP014) 1996
右上『Yeah! Do! Da!』(TAP008) 1996
右下『UPPER CUT!』(TAP009) 1996
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…その頃に出会った古今東西エレクトロニックミュージック、
ヒップホップ、パンク、レゲエのDIYジャケッツは、
傑作ジャケも駄作ジャケも含め、パカーン!と音を立てて
グラフィックチャクラを開いてくれた、いまだに頭の上がらない恩師であります。

#108/// 2009.01.27///tag:少年タイポ ///デザイナーズ・リパブリック レストインピース
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スペースシャワーTVにて放送中の番組『六本木クラブサーモン』のロゴをお届けします。
以下番組内容をオフォシャルより引用。
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スペースシャワーTVとぴあが贈る新番組「六本木クラブサーモン」は、
スタジオライブ形式で毎回次世代アーティストの原石を紹介していくマンスリー番組。
店のオーナーが鮭の生き様「川から巣立ち3〜5年海で過ごした後、
また生まれた川に溯上し産卵する」にちなみ、発掘したバンドも大きくなって
このライブハウスに戻ってきて欲しいという思いを込め、命名。
ダメライブハウス「六本木クラブサーモン」の未来は、
今後の出演アーティストにかかっている!
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六本木某所の架空のライブハウス「クラブサーモン」。
ということで、本編では美術さんにロゴをもとにバックライト看板を作成していただき、
入り口とステージに据え置いていただいています。

キャプ画は第1回の放送(出演バンド:LAZYgunsBRISKY、
あらかじめ決められた恋人たちへ、Psysalia Psysalis Psyche)より。
番組詳細はコチラからどうぞ!

SSTV杉崎さん、大木さん、佐藤さん、どうもありがとうございました!!!

#107/// 2009.01.26///tag:2008works ///SPACE SHOWER TV『六本木クラブサーモン』ロゴ
#106 STUDIO VOICE 2009 FEB "NEW MEDIA HORIZONS"Issue ART WORK process.

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Sketches

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0902bピースとファックでSHARE YOU!!ということで、
前号でお知らせしました、STUDIO VOICE2月号に掲載されている
アートワークと、制作過程をお届けします!
自分もTumblr、ニコ動、Flickr、FFFFOUND!などなど、
膨大にポストされた動画や画像を、ブックマーク、follow、コメント、
Tag付け…などでSHAREするwebサービスは大好物です。
自分の仕事自体にも密接に関係する事ですが、個人的な意見としては、
web上でのクリエイティブ/アイデア共有賛成です。

賛成というか、かなり大ざっぱな言い方ですが、デザイン(特にグラフィック)は
それが高価なものでも無料のものでも、作家性が高いものでも匿名のものでも、
最終的にはそのアイデアやツールがより多くの人に共有されて、
たくさんの体験を生み出せるものほど粋!と思っています。
日々使っている「文字」なんかは、万人が共有できる
コミュニケーションデザインの究極ですし。
(ただし、web共有の拡大でCDや本が売れなくなりつつあることでの、
そこに関わる人々の職業、職能の変化や危機感などに関しては、
本誌特集に詳しかったので割愛します。…まったく他人事ではなしっ!!)

文字が何世紀もかけてアップデートしてきたようなSHAREの実験が、
全世界規模で日々更新されているさまは、
見ているだけで楽しいってところもありますが、
アップされている動画や画像そのものより、
それがどう共有されて、アイデアが流通しているのかを見ることが、
やはりとても興味深いです。

ただ、文字やグラフィックなど、手づかみしにくいものを
さらに手でつかめないweb空間でSHAREするだけではもったいないし、
カタルシス的な体験度もやはりリアルとは別物なので、
一回性の固有体験、触覚的、土着的な部分などは、
今後さらに強化していきたいと、あらためて強く思っています。

以下『柳宗悦 手としての人間』伊藤徹(平凡社)より抜粋
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すなわち東西を問わず古代の文学は、明らかに口承伝承と結びつき、
多大な努力と才能とを、正確な「複製」に費やしてきた。
そうした無心の模倣が文学の大地を豊穣にしたのであって、先行する詩歌を真似しながら、
歌人たちは、言葉の祖形を超えて別なかたちを生み出していったのではなかったか。
私たちに伝えられている短歌や俳句は今なお、古来の反復の歴史のなかで生じてきた、
夥しい数の類想句や類型句の海のなかに生きている。
そのような海においては、創作などというのは、ごくわずかな波立ちであって、
あらかたが窮地の歌を口ずさみ、楽しむような共有化の作業であり、
月並みで凡庸な真似の累積であるといってまちがいなかろう。
けれども、そのように目印もなく一様な海から繰り返し寄せてくる波が、
ときとして見たこともない貝殻を浜辺に残すことも、ありえない話ではないのである。

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STUDIO VOICE
#106 /// 2009.01.16///tag:2009works ///スタジオボイス 2009年2月号 アートワーク制作過程など