展示「荻窪派 町と本」
開催延期のお知らせ

#236
March18, 2011
Tag: 2011works

Flyer Design:
Furuya Takahiro
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お知らせです。明日3月19日から、荻窪の6次元で始まる予定でした、佐藤直樹さんとの展示「荻窪派 町と本」は、4月2日(土)からの開催に延期となりました。

現在6次元では、寄贈して頂いた本や古着などを販売し、その売り上げを寄付する「古本募金」が始まっています。すでにたくさんの本などが集まっているようなので、お近くの方はぜひお立ち寄りください。

あらためて、無事に開催出来るよう努めます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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ご覧いただいている
みなさまへ
#235
March13, 2011
Tag: diary

こんにちは、大原です。

被災された方々、被災地に駆けつけ、救助や支援に関わられている方々、
心からの無事を祈り続けています。

一見、直接震災とつながりを持たない仕事でも、以前よりハードな要望や締め切りなどに追われながら、不安定な状況の中で懸命に応えられている方が多くいらっしゃるかと思います。
実際、身近なレベルでたくさんお見かけします。

状況によっては世の中に出ないかもしれないし、今は被災地の方にとって直接助けとなる仕事ではないかもしれないけど、微力でも何かの形で貢献できることを信じて、今日から僕も現在受けている仕事を進めます。

このような気持ちで取り組んだことがないので、邁進しきれないもどかしさもあります。複雑な気持ちをシンプルにするのはとても難しいですが、今自分にできることを考え、時間がかかっても、何かにつながることを信じて前進したいと思っています。

大変な状況の中、ご覧いただきありがとうございます。

あらためて、みなさまのご無事をお祈り申し上げます。

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Cover Design
#234 March5, 2011
Tag: 2011works

3月2日に、星野源くんのファーストシングル「くだらないの中に」が発売となりました。
こちらのジャケットデザイン担当させていただきました。
初回限定盤はドキュメンタリーやMVなどを60分(!)の番組に収めたDVDつき。
シングルとは思えない大満足盤となっております。

写真は荒井俊哉さん。
やり取りの中で、シビレる言葉をたくさんいただいた。
撮影は、モノクロのメインカットは4×5判、インナーのカラー写真は35mm。
最近では、アナログ撮影の仕事はどんどん貴重なものになってきている。

荒井さんが、レンズを指して「時間をかけて育てている」と言っていたのがとても印象的だった。修理に出した際などには、長年「育ててきた」カビなど、そのレンズにしか出せない味の部分を一掃されないように注意するそうだ。

ピアノやバイオリンのような楽器や、大工さんの使うカンナや書家が使う筆など、もちろん新品に越したことはないのだけど、すべてをクリンナップしたり、デジタル化したり、その他モロモロ高スペックの新品同様状態で臨むことが必ずしもベストではない道具や仕事がある。

これらがノイジーで解像度の低い仕事であるかというと、まったくそんなことはなくて、むしろ使っている本人にとっては、(または使われている道具としては)研ぎすまされた状態であって、人と道具が時間をかけてお互いを育て合うことで、出てくる仕事そのものにも同様のエッジが自然に際立っていくのだと思う。

ただ、これは「やっぱアナログっしょ!」ということが言いたいんじゃなくて、使い込んだアプリケーションや、フォントや、キーボードやマウスなんかのデジタルガジェットにも平気で育ち要素が宿っているとも思っています。

今回の撮影は、そういう意味でとても幸福な道具と人に囲まれた、贅沢な時間でした。

源くんの音楽とともに、ゆっくり味わっていただけると幸いです。



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