
文字のZINE
『MOZINE』 とつぜんはじまります。
なにかあたらしいことを始めるときは、
すーーっとはじまって、ずーーっとつづけられるものがいいので、
これから『MOZINE』がどんなカタチになっていくかは、
たくさん手を動かしながらすこしずつ考えていきますが、
この『MOZINE』をはじめる前に、
僕がいまだにずーーっとひきずっている、
もうひとつのZINEにさよならを言わなければなりません。

『少年くそマガジン』は、僕が中学3年生のときに突然始まった、文字どおりの「くそマガジン」です。 1994年、ブログなんて存在すらしていない当時の貴重な読者は数人の同級生のみ。 文章力もデザイン性もまったくない、この手づくり新聞(くそマガ本誌の言葉を引用すれば「くそ紙」)は、高校を卒業するまでの4年間、週に1回、多いときはほぼ毎日のように発行されつづけました。 とにかくイキオイで、手づくり手渡しのスピード感とリアクションがうれしいのと、完全に読者の顔が見えているのとで、新聞というよりはラブレターに近い感覚で書きまくっていたのだと思います。 そんなラブレターが実ったのか、ただ暇だったのか、途中からは僕一人の文章だけでなく、交換日記のような方式で友達が書いた文章がガンガン投稿され組み合わされていくことで、読者=書き手という、とんでもない需要と供給のバランス崩壊を見せつつも、そこから次々と面白い遊びがうまれてきたのです。 『くそマガ』は、ぼくらにとってはクーソーと現実と友達をつなぐ、最高の触媒でした。 ですが。 はっきり言って、ものすごく恥ずかしい代物です。 「有名アーティストが子供のころに描いた上手なスケッチ」的な、エピソードにハクがつくような類いのものとは対極の湯加減だし、正直、できればこのまま自分の家の片隅で眠らせておいたほうが身のためなのですが、 | ![]() 『くそマガ』に無断でなにか新しいコトをくわだてるのは、自分にとっても大きな嘘をつくことになる気がするので、『MOZINE』をはじめるにあたり、その初めの号で「くそマガジン」にありがとうとさようなら、そしてこれからもしっかりハートを引きついでいくのでよろしくお願いします、という挨拶をこめて、再編集版をまとめることにしました。 『くそマガ』が突然はじまったように、『MOZINE』も突然はじまります。 どうぞよろしくおねがいいたします。 空手、イガちゃん、おりくん、イーダ kくん、イトマン、エトウ、ユーヘー、かんちゃん、ハヤト、AZ、もろちゃんほか、くそマガラバーズのみなさん、相澤くん、宮添浩司くん多謝。 2009年 初夏 大原大次郎 |
…という能書きで始まりました『MOZINE』第一号は、
前述のとおり、「くそマガ」のリエディットバージョンをA1サイズにぎっしり詰めこみ、
手塗り+糸縫いカバーの完全手製本、5部限定エディションNo.付きで、
明日7月10日から12日まで開かれますZINEのフェス「ZINE's MATE」にて1000円にて販売いたします。
15年以上前の中高生たちが熱中してつくっていた『くそマガ』ケイオスに、
ぜひ浸っていただければ幸いです。
以下、『MOZINE』メイキングです。
前述のとおり、「くそマガ」のリエディットバージョンをA1サイズにぎっしり詰めこみ、
手塗り+糸縫いカバーの完全手製本、5部限定エディションNo.付きで、
明日7月10日から12日まで開かれますZINEのフェス「ZINE's MATE」にて1000円にて販売いたします。
15年以上前の中高生たちが熱中してつくっていた『くそマガ』ケイオスに、
ぜひ浸っていただければ幸いです。
以下、『MOZINE』メイキングです。

尚、『MOZINE』が展示してある会場は、原宿のVacantのMIXブースになります。
ソロブースではありませんので、ご注意ください。
それでは、あらためてよろしくお願いいたします!
#148 /// 2009.07.09/// tag:MOZINE///さよなら少年くそマガジン